こんにちは!研究員1です♪
今回は世界一子どもが幸せな国といわれているオランダについて調べてみました!
色々調べてわかったのですが、オランダは日本人がとても移住しやすい国らしい・・。1912年に取り交わされた日蘭条約により、日本人には優遇措置が取られているため、起業家や個人事業主でもVISAがとりやすいらしいんです。
それについてはまたいずれ記事でまとめたいのですが、まずは今回はオランダの教育、特にイエナプラン教育について!ワクワクしながら書いたので是非最後までお付き合いください〜♪
オランダの教育制度は先進的であることで知られており、世界中の多くの教育者・学生が、教育における革新的なアイデアに関してオランダにインスピレーションを求めています。オランダの教育モデルの一つであるイエナプラン(Jenaplan)は、画期的な新しい教育方法として高く評価されています。
イエナプラン教育の理解のため参考にした本はこちら!♪
オランダの教育について
オランダの教育は、オランダ中央政府が教育・文化・科学省を通じて規制しています。この制度は、すべての生徒に包括的な初等教育を提供するように設計されており、12歳までの子供を対象としています。オランダの初等教育は高く評価されており、PISA2016の結果によると、識字率や計算能力などの成果において、ヨーロッパで最も優れていると評価されている。
オランダの初等教育の特徴として、イエナプラン制度があり、全人的な発達に焦点を当てた自主的な学習を活用する初等教育の代替的アプローチとして開発されました。イエナプランでは、従来の教師主導の指導方法ではなく、子どもたちが自ら学びをコントロールし、個々の興味や能力に応じて、より深く科目を探求していくことを奨励しています。
イエナプランの歴史と発展
イエナプランを創始したのは、ドイツの教育学者ペーター・ペーターセンである。ペーターセンは、1923年に教育学教授としてイエナ大学に赴任し、大学附属の実験校で、学校教育についての彼の思想と構想に基づく実践を行った。実験校で現場実践を実際に行なっていたのは、ハンス・ウルフらの教員たちだが、ペーターセンはそこでの実践に研究者の立場から助言を加えつつ、理論と実践の間を往還し、自らの教育理念を精緻化していった。
オランダにイエナプランを広めたのは新教育学会のオランダ支部に当たる養育・教育刷新研究会(WVO)という会の書記を務めていたスース・フロイデンタールです。彼女は、1952年頃にペーターセンの『小さなイエナプラン』に出会い、その理念に共感し、以後、献身的にオランダでのイエナプランの普及に尽くしました。
イエナプランのコンセプト
イエナプランの20の原則とは?
イエナプランの学校は、20の基本原則に従って運営されています。
例えば、
1.どんな人も、世界にたった一人しかいない人です。つまり、どの子どももどの大人も一人一人がほかの人や物によっては取り換えることのできない、かけがえのない価値を持っています
18.学びの場(学校)では、学習の基本である、経験すること、発見すること、探究することなどとともに、ワールドオリエンテーションという活動が中心的な位置を占めます。
など。
具体的な内容については「イエナプランの20の原則」をご確認ください♪
イエナプラン教育の特徴とは?
ココがポイント
イエナプランの学校では基本的に、4‐6歳児、6‐9歳児、9‐12歳児の3つのグループに分け、3学年が混在したグループで3年間過ごします。
子ども達は同じグループの中で、年少・年中・年長の3つの立場を経験することになります。そのため、年下の子に教えてあげたり、年上の子に教えてもらったりするといった子ども同士の学び合いが自然と生まれ、相手を尊重する姿勢を自然と学んでいくことができるのです。
4つの基本活動
イエナプランには日本のように科目ごとの時間割はなく学びに必要な「会話」「遊び」「仕事(学習)」「催し」の4つの活動を取り入れながら、学びを進めていきます。
ワールドオリエンテーションとは?
イエナプランでは、全てに関連する重要な学びとしてワールドオリエンテーションという総合学習の形を用いています。
日本では教師から一方的に習うスタイルが多いですが、イエナプラン教育では子どもの疑問や質問を学習の出発点とします。学んだ内容はクラスメイトと共有し、グループのメンバーとも協力しながら総合的に学びます。
この生徒主体の学習を実現するために、教室では協同学習グループ、プロジェクトベースの活動、柔軟なカリキュラムなどのアイディアが用いられています。教師は生徒の成長を見守るファシリテーターであり、決して自分の考えを押し付けることはありません。
生徒一人一人に目が行き届くよう、生徒と教師の比率を低く設定し、教師は継続的な評価プロセスを通じて、あらかじめ設定された目標に向けた個々の進捗状況を監視しています。また、教師はチームティーチングを採用し、教室内で様々な意見を述べる時間を増やし、一斉に指導するのではなく、個々の目標に焦点を当てます。これは、競争よりも協力に重点を置いた方法です。
イエナプラン教育についてもっと知りたい人はこちらの本もおすすめです♪
教室の環境について
イエナプランでは教室はリビングルームとして捉えており、教室の構造は、生徒が安心感、自由さ、居心地のよさを感じることを大切にしています。クラスは複数年齢のグループで構成され、コラボレーションや世代を超えた学習の雰囲気を作り出しています。また、教師は生徒と定期的に交流し、厳格な強制ではなく、親切なファシリテーターとして行動します。生徒たちは自分の意見を共有し、トピックについて共同で議論するよう奨励されています。
これらの原則を教室内のすべての活動に反映させるため、一日を通してすべての参加者が積極的に参加することを大切にしています。生徒のプレゼンテーションやディベートなどの活動は、一人ひとりの声が聞こえるようにするために役立ちますし、屋外での遊びは、実体験を通して社会性を養うことができます。
カリキュラムと学習方法
イエナプランの教育法の核となるのは、アクティブラーニングとグループワークの重視です。学生は自分の学習に責任を持ち、互いに協力して知識や技能を身につけるよう指導されています。授業では、生徒たちは小グループに分かれ、あるいは大きな共同グループに組み込まれ、チームの一員として一緒に問題を解決することが奨励されます。
必須科目に加えて、外国語や美術、音楽など、生徒が選択できるさまざまな選択科目があります。これらのコースでは、重要なスキルに直接的に焦点を当てるものもあれば、アクティビティやプロジェクトベースの学習を通じて探求することを中心に据えるものもあり、期待される学習内容はさまざまです。
イエナプランのメリット
・創造的な活動や仲間との共同作業を通じて、生徒が社会性と問題解決能力を身につけることを奨励します。
・生徒が自信、信頼、責任を築き、周囲の環境とうまく付き合えるようにすることに重点を置いている。自立を促し、問題に対して批判的に考える方法を理解させることができます。
・教室は、従来の教育モデルとは異なり、柔軟性を持たせた自由な教室、野外活動が学習の刺激となる広い共有アウトドアスペース、創造性を高める刺激的なワークスペースなどの要素を備えています。これにより、教師と生徒のコラボレーションが促進され、関係者全員にとってより楽しい学習体験となるような環境を作り出しています。
・保護者も学習へ関与する部分が多く、保護者と先生と一体となって、子供の学習をサポートしています。さらに、保護者の家庭生活と学校での活動を結びつけることで、保護者は授業に参加していると感じることができ、教師は保護者から、子どもが家庭で何をしているか、子どもが学習面や精神面でさらに進歩するためにはどこに助けが必要なのか、建設的なフィードバックを受けることができます。
イエナプランのデメリット
ジェナプランのアプローチには、生徒の協力や自己責任、創造性を育むなど多くの利点がありますが、それに伴う下記のような特有の課題もあります。
・イエナプランに長期間在籍した場合、生徒が従来の学習環境に戻ることが困難な場合がある。
・学校によってイエナプランのアプローチが異なるため、イエナプランの学校全体で統一された基準や期待値があるわけではありません。そのため、学校によって、生徒の教育において何を重要視しているかは大きく異なる場合があります。
日本でイエナプラン教育が受けられる学校は?
- なんとまだ正式に認定されいてる学校は2校のみのようです。
- 個人的にはイエナプランの教育理念は素晴らしいと思うので、日本にももっとイエナプランの学校が増えてほしいと思います・・・!