2ヶ国語(もしくは3-4ヶ国語)を話せるように育てることは、親にとっても子供にとっても、実りある経験となると思いますが、第二言語の学習には課題がつきものですよね。我が家は帰国子女の夫と私(大学だけアメリカで英語は苦手な方)、娘2人の4人家族です。家族目標には「娘たちに幼少期からバイリンガル教育をすること」が含まれており、二人はインターナショナル幼稚園に入園させようかなと思っています。が!実は今から見えている課題が結構あります。
- インターの幼稚園の学費が高い
- インターの幼稚園まで少し遠い(発熱などで途中で帰宅する場合お迎えに行けるまで子どもを結構待たせてしまう)
- 卒園後普通の日本の小学校に通わせたいけどせっかく身についた語学力が衰えて費やした学費が全部無駄になるかも
などなど。
ですが、そういったおそらくするであろう苦労を鑑みてもメリットはたくさんあると思うのです。そこで今回の記事では、バイリンガル育児をするメリット・デメリットを改めて調査してみました。また、子どもを英語好きにさせるべくこれから取り入れたい教材などを調査したのでご紹介します!
子どもをバイリンガルに育てるメリット
今日のグローバル化した世界では、バイリンガルまたはマルチリンガルであることがますます重要になってきています。バイリンガル教育とは、一般的には、母国語と第二言語の2つの言語で生徒を教える教育方法であり、認知能力の向上、問題解決能力の強化、文化理解力の向上など、多くのメリットがあります。
子どもの認知能力の発達
バイリンガル教育が子どもの認知能力の発達に良い影響を与えることは、ノースウェスタン大学の研究により明らかにされています。2つの言語に触れることで、常に言語を切り替えることを余儀なくされるため、情報処理能力が高まり、記憶力が向上し、問題を分析し解決する能力が強化されるのです。これは認知的柔軟性と呼ばれるもので、知的発達の重要な要素です。
異国の文化についての認識力と理解力を育む
バイリンガル教育は、文化的な認識と理解を育む可能性も秘めています。2つの言語に接することは、2つの文化に接することでもあります。このことは、他の人の視点を理解することに役立ちますし、時として文化の壁を取り払うことにもつながると思います。文化的認識と理解があることは平和と調和を促進するために、これまで以上に特に重要なことです。
子どもの仕事の選択肢を広げられる可能性がある
今日のグローバル化した経済において、バイリンガルであることは、雇用市場において有利です。英語やその他言語を話せることにより幅広い顧客、取引先、同僚と的確なコミュニケーションをとることができるからです。また、国際貿易から顧客サービス関連まで、より幅広い業界で働ける可能性があります。
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現実的な期待値を設定する
子どもをバイリンガルに育てるには、忍耐と献身が必要で、近道はありません。親は、自分自身や子どもへの期待、そして言語学習の目標について、現実的であるべきです。
現実的な期待を設定するには、まずは子どもが第二言語を学んでいる環境設定を理解し必要があれば整えてあげることが重要だと思います。子供が短期間で習得できるようになるには、ネイティブが使用する教材に取り組む、言語を使う時間を増やす、ネイティブスピーカーの家族や先生からのサポートを増やす、など調整する必要があると思うので、できるところから環境をよくしてあげたいと思います。
また、子どもの習熟度や流暢さのレベルを鑑みて、長期的に目標を設定します。短期間の目標に落胆することなく、長期目標に集中していこうと思います。ちなみに、私たちが入園を検討しているインターナショナル幼稚園のカリキュラムでは4歳でGrade1(小学校1年生相当)の教材を使って学習を進めるそうです。それぞれの子どものレベルに合わせて無理なくとは言われましたし、先生も優しそうなのですが、結構ハードルが高そうです・・!
第二言語の単純接触を増やす
入園検討中のインターナショナル幼稚園の学習進度が速いため、入園前にも家庭学習を進めていったほうがよさそうです。
ここでは、子どものために効果的に言語学習環境を整えるアイデアを調査してみたのでご紹介します。
1) 家庭でも第2言語で子供に話しかける。
我が家では母国語である日本語は私(母)が、英語は夫が担当して話しかけています(^o^)理由としては母の英語が微妙すぎるためです。。
2) 英語の絵本を用意する。時期がきたら音読できるようにサポートする。
長女が生後8ヶ月のときに英語絵本をメルカリで大量購入しました。そして活用せぬまま1年ほどが過ぎてしまいました。。ですが、最近やっと2歳に近付いた長女の絵本への興味が強くなってきて、よく本棚から出しては読んで!と言ってくるようになりました。メルカリで買った絵本の中に「me reader」という商品があって、選んだ絵本のボタンを押すと、英語の自動音声が再生されるという仕組みの英語絵本だったのですが、8冊も英語絵本が入っているし自動音声なので親は読まなくてもいいから結構楽でした。うちにあるのはトーマスの絵本なのですが、長女の食いつきはいまいちな気がするので、Peppa PigのものかDisney Princessのバージョンを買おうかなと悩み中です。(長女はPeppaが大好きです)
Peppaのほうがちょい高いみたいですね・・。
あとは、定番のWorldLibraryも取り入れています。英語絵本は幼稚園入園後頻繁に支給されるようなので、入園までの間限定で活用しようかなと思っています。
WORLDLIBRARYは、こどもの成長に合わせて絵本が届く、 絵本定期購入サービスです。
ココがポイント
月額1,300円で毎月届きます
WORLDLIBRARYは世界の絵本に特化していて、しかけ絵本も結構充実してるし 、絵本の多くがサービス料金以上の定価なのでおすすめです♪
3) より自然な会話をしてくれ、必要に応じて間違いを訂正してくれるネイティブスピーカーとの交流の機会を持つ
我が家では娘たちをインターナショナル幼稚園に通わせる予定ですが、もしもそれが叶わなかった場合、英語の学童やサマースクールなどを検討したいと思います。
4) 音楽、美術、ダンス、演劇など、第2言語を使ったアクティビティの機会を設け、楽しみながら学ばせるよう努力する。
こちらも幼稚園で様々なアクティビティを取り入れてくれているようですが、家庭でも機会を提供できる余地がありそうです。
読解力を伸ばす
子どもをバイリンガルにするための重要な戦略の1つは、学習中の言語の絵本、本、雑誌、その他の読み物を簡単に子どもが手に取るようにすることです。読むことは言語発達に不可欠であり、子どもは読むことを学ぶだけで、語彙や文法、構文など、その言語のさまざまな側面を学ぶことができます。うちでは下記のような易しいルールを設けました。
- 身近な設定や親しみやすいキャラクターが登場する本を選び、その世界に没入させる
ゆくゆくはOxford Reading Treeを絵本の中に取り入れて、語彙を増やしていければと思っています。
Oxford Reading Treeは、オックスフォード大学出版局が開発したリーディングブックおよび教材のシリーズです。英国で最も広く使われているリーディング教材のひとつで、子どもたちの読解力と英語の知識を高めるために小学校で使用されています。このシリーズは、ストーリーブック、ノンフィクション、ソング&ライムブックなど幅広い種類の本で構成されており、いずれも子どもたちの興味を引き、読むことを学ばせるように工夫されています。本は難易度によって慎重に等級分けされており、子どもたちは自分のペースで上達し、簡単な物語からより複雑な物語へと進みながら自信をつけていくことができるようになっています。
- 読んだ本の内容について話し合う
この物語で一番驚いたことは何?や、もしこの本の結末を書き直すことができるとしたら、どんな風に変える?など、色々質問をして読書への理解を深めるサポートがしたいです。
- 1日15分位、読書を毎日の習慣にする(強制はしない)
両言語での会話を奨励する
子どもが無理なく両方の言語に定期的に触れるようにするため、いくつか実践的な方法をまとめてみました。
- 家庭で会話をするときは、母語で表現するように促す
- 「言語遊び」の時間を設けて、子どもたちがいろいろな言葉やフレーズを使う練習をするのをサポートする
- 第二言語が堪能な他の家族を子どもに紹介し、会話に参加させる
- 可能なときは家族で海外旅行をする
魅力的な言語環境を作る
私達が子どもの頃に比べると、今はあらゆる年齢層が楽しくインタラクティブに多言語を学べるアプリケーションやオンラインツールがたくさんありますよね(^o^)テクノロジーをじゃんじゃん活用して子どもにとって魅力的な言語環境を作りたいと思います。そういった環境を作るため、いくつかアイデアを紹介します。
- ストリーミングサービスやDVD、あるいは地上波で、子どもの言語スキルをサポートするアニメやその他の番組を視聴する。
長女がDave&Avaが大好きで、Youtubeをつけてくれー!Dave&Ava-!と身振り手振りで伝えてくれます笑
Dave&Avaの動画で結構アメリカの幼児向けの歌を覚えてまして、楽しそうに踊りながら歌ってます。
- ボードゲーム、カードゲーム、パズルなど、遊びながら練習できるものがたくさんあります。特にフォニックスが学べる単語をカードゲームはがおすすめです。
- 音楽を取り入れる - 基本的なフレーズや構造を学べる、子どもの好きな曲を探す。
Youtubeでもよいと思いますが、動画を見せっぱなしにしたくないときはApple musicやAmazon Musicで英語の歌を聞かせています。
- ライティング・プロンプトを使う - 毎日時間をかけて、親子で一緒に選んだトピックについて書いてみる。
- 文化を取り入れる - 両方の国のお祭り、祝日、料理、人気の場所などのトピックを紹介し、文化についての会話を楽しむ。
- クリエイティブな遊びの機会を提供する - 絵を描くことは、どちらの言語でも新しく学んだ概念を表現する効果的な方法です。読んだ物語や聞いた歌の歌詞をもとにイラストを描くことに挑戦してるのもよいかもしれません。
バイリンガル育児においてよくある課題を解決するために
バイリンガルの子どもを育てるのに、これが絶対に正しい!という方法はなさそうです。なので、それぞれの子育てスタイルに合った大変な時を乗り越えるための戦略や工夫を知っておくのが必要かと思います。ここでは、バイリンガルの子供の育児に関連する一般的な問題を解決するためのアイデアをまとめてみました。
1. 両方の言語に対する肯定的な態度を育てる - 両方の言語を直接比較したり、偏見を持つ可能性を最小限にすることで、子供が両方の言語に対する感謝の気持ちを育むのを助ける。
2. 臨機応変に対応する-困難にぶつかったとき、子どもたちの個性や背景によって対応が異なることを念頭に置き、必要に応じて方法を調整する。
3. 一貫した報酬テクニックを使う - ネガティブ行動を罰するよりもポジティブ行動を強化することに重点を置く。
4. 周辺地域のリソースを活用する - 地域の教室に通わせたり、バイリンガル図書館の本を借りるなど、その土地で入手できるものを活用して、家庭以外の環境においても、子どもの成長を長期的にサポートする。
5.必要に応じて専門家の援助を受ける - これらの方法を駆使してお子さんを励ましても、効果があまりない場合は、今後どのようなアプローチが最も適しているかを判断できる専門家(心理学者/教師/言語療法士/ソーシャルワーカーなど)の指導を受ける。
この記事が子どもをバイリンガルに育てたい方にとって少しでもお役に立てていたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました♪