こんにちは!研究員1です♪
お子さんがテレビ番組やYoutubeが大好きで、画面の前で長い時間を過ごしていてお悩みではないですか?
今回の記事では、子供たちが外や自然の中で過ごすことがなぜ大切なのか、そしてそれに伴うメリットについてお話ししたいと思います。ハイキングシューズを持って、お子さんと一緒に大自然を探検しましょう!
現在のこどもたちが抱える課題
現代ではますます多くの子供たちが自然に触れることなく育っていることが分かっています。自然とのつながりは、子どもの認知、感情、身体、社会性の発達に不可欠ですが、都市化により、多くの子どもたちが自然との感情的な絆を育む機会を持つことはありません。ストレスや不安の増加、想像力や創造力の欠如、デジタル機器による注意力散漫による集中力の低下、環境の悪化など、自然環境での外遊びが十分でないことによる潜在的なリスクがあります。
子どもにとっての自然と触れ合うメリット
自然の中で過ごすことは、あらゆる年齢の子どもたちにとって、さまざまな利点があります。自然は、環境と対話し、自然界を実際に体験する機会を与えてくれます。子供たちが屋外を探索し、その美しさを吸収する機会を得ることで、大人になってからも恩恵を受けることができるのです。以下は、子供たちが屋外で過ごすことの最も重要な利点と、子供たちが自然の中で十分な時間を過ごすことが重要である理由です。
- 体力と健康: 自然の中で過ごすことで、子どもたちは周囲を探検したり、走り回ったりして体を動かすようになり、体の健康が増進すると言われています。また、外で遊ぶことで体力が向上し、ストレスホルモンが減少するため、身体全体の健康にもつながります。
- 身体の発達: 外遊びは、歩く、走る、ジャンプして遊ぶなど、頻繁に体を動かすことで、筋力や協調性を養うことができるため、身体の発達に不可欠です。また、慣れない場所を移動したり、パズルやハードルをクリアしたりすることで、視覚・空間的な能力も養うことができます。
- 認知機能の発達: 研究によると、自然に触れることで、ナビゲーションやナビゲーション記憶などの空間能力が向上することが分かっています(例:自宅と自分の位置関係が分かる)。また、視覚化能力、意思決定などの問題解決戦略、物体のパターンや関係を認識するなどの分析能力、屋外で他の人と一緒に物語や活動を作るときの創造性、屋外で予期せぬ事態に解決策を見つけるときの柔軟性、石で塔を作るなど集中力が必要な作業中の集中力、バードウォッチングや魚を数えるなどの屋外活動での長時間の集中力も高まります。
- ソーシャルスキル: 外で過ごすことで、子どもたちは共通の目標に向かって協力する方法を学ぶことができます。例えば、身近にある自然素材(石や葉っぱなど)を使って何かを作ったり、泥団子を作ったり。このような共同作業は、順番を守る、みんなの関心に基づいた解決策を交渉する、お互いの立場を理解する、などのコミュニケーションスキルを実践する機会となり、共同作業の方法を学ぶことで、社会性を高めることができます。
- 創造性: 探検や森林公園への旅行などで、子どもたちは自発的に創造性の爆発を促されています。
子供たちをスクリーンから解放して外に連れ出す最良の方法の1つは、子供たちが自然界と意味のあるつながりを形成するのを助けることで、自然への興味を刺激することです。自然とのつながりは、人によってさまざまな意味を持ちますが、子どもたちが屋外への感謝の気持ちを育み、植物や動物が生態系の一部としてどのように連携しているかを理解するための、強力な方法なのです。
外に出て自然の景色や音を楽しんだり、野生動物や植物、昆虫を発見したりと、自然との関わりはさまざまです。庭に植物を植えたり、地域の野菜畑を手伝ったりするのも、土や植物に親しみ、子どもにとって実りある体験となるでしょう。バードウォッチングも、子どもたちが観察者としての役割を果たす楽しい方法です。ある種の鳥を長期にわたって観察することで、季節ごとの移動パターン、捕食者、獲物、巣作りなどを発見できます。ハイキングやキャンプは、森や原野に生息する動植物を間近に見ながら、ナビゲーションスキルを学ぶのに役立ちます。このような活動は、将来的に野外レクリエーションの習慣を身につけ、体を動かし、ストレスを解消する効果も期待できます。
なぜ地球を守ることが大切なのかを理解することは、子どもたちが自然を探索することに時間を費やしたいと思うようになるための鍵です。子供たちが毎日自然に触れられるように、自宅の庭や庭、住んでいる学校や公園の周り、近くにある自然のある場所など、利用できる場所があるといいですよね。
自然が子どもの身体へ与える影響
自然の中で過ごす時間は、子どもにとってさまざまな身体的効果があります。2016年の「Open Journal of Preventive Medicine」の研究では、緑のある環境にいることでストレスが軽減され、心理的・生理的な効果につながることがわかりました。また、緑地に触れることは、子どもの注意力の獲得、運動機能やバランス感覚の向上、自己管理の強化、知能の向上にもつながります。
自然界との物理的な接触は、ビタミンDレベルを高め、喘息や湿疹などの病気を軽減し、免疫システムを強化し、さらには子どもたちの体の細胞に抗炎症作用をもたらすことができます。また、自然体験は、ストレスに関連する主要なホルモンであるコルチゾールのレベルを低下させ、子供の不安やうつなどの行動問題を軽減する効果があることが研究で証明されています。
このような長期的な身体的効果に加え、屋外に出ることは、楽しみながらカロリーを消費する簡単な方法でもあります!笑
鬼ごっこ、マウンテンバイク、近くの森やビーチの探検など、外で過ごすことで、子どもたちは知らず知らずのうちに活動的になっています。運動は心血管系の強化に役立ち、その後の慢性疾患のリスクを軽減します。定期的に運動している人は、そうでない人よりも長生きする傾向があることを示唆する研究もあります。 これらの理由から、子どもたちは毎日、屋外で遊ぶ時間を作ることが大切です!
自然が子どもの精神へ与える影響
自然の中で過ごすことは、大人でも子どもでも、身体的・精神的な健康増進につながるとされています。子供にとって、自然とのつながりは、プレッシャーに満ちた現代生活の慌ただしさから、必要な息抜きになります。森の中を長く歩いたり、寝転がって雲が流れていくのを眺めたり、外に出ることは心の健康にもつながります。
自然環境の中で過ごす子どもたちの精神的健康が改善されたという具体的な証拠も、研究によって明らかになっています。自然はストレスレベルを下げ、自尊心、集中力、認知機能の発達を高めるのに役立ちます。また、想像力豊かな遊びをすることで、子どもの創造性、感情的な知性、社会性を育むことができます。
ストレスレベルを下げるという点では、不安やうつに悩む子どもたちやADHDの子どもたちにとって、屋外で過ごす時間は特に有益です。緑地は安全な避難所となり、教室や家庭生活に戻る前に、考えをまとめ直し、心をリラックスさせ、心の平穏を取り戻すことができます。また、屋外での十分な運動は、睡眠の質の向上にも役立つと言われています。
また、屋外での運動は、子どもたちが体を動かすことを面倒と感じることなく、むしろ冒険のように感じることができます!運動は、エンドルフィン(幸せホルモン)を増加させ、ストレスレベルの原因となる外的圧力から脳を休ませるので、精神的な幸福感の向上と長い間関連づけられてきました。
自然が子供に与える社会的メリット
屋外の自然の中で遊ぶことは、子どもたちにさまざまな社会的メリットをもたらします。社会的な交流は、子どもたちが問題解決や忍耐力といった重要なライフスキルを学ぶのに役立ちます。また、自然の中で過ごすことで、子どもたちは環境に対する感謝の気持ちを育み、自然界における自分の居場所について学ぶことができます。
植物を探したり、巣箱を作ったり、屋外の自然の遊び場で友達と遊んだりすることで、人と人とのつながりが生まれ、人間関係を築くことができます。遊びを通して人とつながることは、子どもの発達の重要な要素であり、社会性、コミュニケーション能力、自信の向上へとつながります。
さらに、屋外で過ごす経験をした子どもたちは、周囲の環境を探索したり、他の人と一緒にプロジェクトに取り組んだりすることで、身体能力が高く、ある程度自立していると感じ、自尊心が高くなる傾向があります。また、グループでの活動は競争ではなく協調を促し、協調性や異なる視点への理解など、あらゆる年齢層で重要なソーシャルスキルを学ぶのに役立ちます。
最後に、自然について学ぶことは、若者のスチュワードシップの姿勢を刺激し、他の方法では得られないような環境に対する所有感を得ることができる。
子供と自然をつなぐ上での親の役割とは?
自然を探索しながら有意義な遊びを通してつながりを作ることは、子供たちに自分という個人を発見する機会を与えてくれる。
子どもたちと自然をつなぐために、親は重要な役割を担っていると思うので、子どもたちが自然を探索し、楽しむことができるような屋外での活動に参加する時間を是非作ってあげてください(^^)
公園を散歩したり、裏庭でゲームをしたりといった簡単な活動でも、自然の生息地に対する好奇心や感謝を喚起する良い方法だと思います。様々な研究により、自然と触れ合うことで、子どもたちは将来のことを心配するのではなく、今この瞬間に集中できるようになり、ストレスレベルが低下し、感情的なスキルが向上するという結果が出ています。
屋外での探検を奨励することは、子供たちに自然界の美しさを見せるだけでなく、環境に対する敬意というかけがえのない人生訓を教えることにもなります。海、草原、森林、砂漠、湿地帯、サバンナなど、さまざまな生息地を探検することで、子どもたちは生物多様性保全の重要性を学び、地球の多くの不思議についての知識を広げ、それぞれが地球の生態系にどう関わっているのかをより深く理解できるようになります。
人里離れた場所を旅し、新しい文化を理解し、環境への意識を高めるために親子でどこかに旅するのもいいかもしれません♪
自然の中で過ごすことは、どの年齢の子どもたちにとっても必要な活動です。(もちろん自然と触れ合うことは大人にもいい影響があります!)私たちは、身体の健康増進から心理的な幸福感の向上まで、屋外を楽しみ、そこから恩恵を受けるようにできています。自然の中で過ごすことで、子どもたちは創造性を発揮し、自立心を養い、環境について学び、自然の中での自分の居場所を確認することができます。また、協力的な行動を育み、子どもたちが自分の周りの自然界に責任を持つように促します。親として、教育者として、私たちはできるだけ自然に触れ、子供たちと自然界とのつながりを育むべきです。