敏感期とは?
生物が特定の技能や特性を最も早く獲得することができる発達段階のこと。例えば、人間の場合、生後1年目は愛着の絆の形成に重要であるとされている。
敏感な時期に適切な成長依存的な経験が欠けていると、臨界期のように永久的かつ不可逆的に発達に影響を与えることはなく、むしろその時期以外の獲得プロセスをより困難にするのである。
モンテッソーリ教育とは?
イタリアのマリア・モンテッソーリという女性が提唱した幼児教育法。モンテッソーリ法として身体運動教育、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育を取り入れて実践している。モンテッソーリ教育では、子供の心や身体の成長は徐々に完成するわけではなく、ある特定の時期に爆発的に完成されると考えられています。(この時期を逃せないということ)これがいわゆる敏感期であり、この時期を有効なものにするために、その時期に適した環境が用意されているべきということなのです。
幼児期に現れる主な敏感期
①秩序への敏感期
時期: 〜3歳前後
これくらいの時期に子供は、いつもと同じ順番、いつもと同じ場所、いつもと同じやり方といったことにこだわりを見せる。モンテッソーリでは子供のこの秩序感が満たされると生活は安定し、やがて子供の精神の中に秩序が形成されていくと考えている。
大人がすること:この時期には、子供が規則正しい生活ができるように生活環境や習慣を整え、秩序感を持てるように配慮するのがよい
②細部に対する敏感期
時期: 1歳〜2歳頃
これくらいの時期に子供は大人が気づかないような細かい部分に注意を向けるようになる。細部に対する興味関心の現れは、子供の心の成長を示すものだとモンテッソーリは考えた。細部に対する敏感期は、物事や現象に対する注意、その動きや変化に対する注意といった子供の心理が関係している。
③手の使用の敏感期
時期: 1歳半〜3歳頃
これくらいの時期に、子供は手を使って物を切る、打つ、出す、入れる、貼る、折るなどの行為を好んでする。手は人間に与えられた宝ともいうべき器官だとモンテッソーリは言っています。
大人がすること:子供の手の使用は、知能の発達に繋がる大切な行動なので、幼児期に手を使う経験を多く積めるように、大人はコップにジュースを注ぐ、床をほうきで掃くといった機会を意図的、計画的に準備して与えていくべきである。
④歩くことの敏感期
時期: 1歳〜2歳頃
これくらいの時期に子供は歩くために歩くという行動を始めます。
大人がすること:歩くときに裸足で歩くことは、さらに脳に刺激を与えます。寒くないときには、裸足で歩かせてあげましょう。
⑤感覚の敏感期
時期: 3歳〜6歳頃
このくらいの時期はそれまでに培われた子供の感覚能力がさらに磨かれ、洗練されていく時期である。この時期の子供は、注意を傾け、意図や考えを持って自分の感覚を使うようになるため、かなり敏感で独特な感覚を示すことがある。「感覚の敏感期」では、子供は受け止めた感覚的印象を整理・分類し、意味づけなどをして自分の頭の中に残していく。そのため、この時期の感覚教育は、子供の感覚能力を伸ばすだけでなく、知能を伸ばしていくことにも関係する。
大人がすること:絶対音感を子供が持つには、3歳から6歳の敏感期に適切な音感教育を行うことが大切なため、3歳くらいから訓練を始めるとよい。
⑥言語の敏感期
時期: 〜3歳頃
この時期に子供は爆発的な勢いで言葉を獲得し始める。この頃の子供は、音声・語・文法を吸収する準備ができているとモンテッソーリは言っている。書き言葉に関わる敏感期が、3歳から5歳半頃にあると考えられている。
大人がすること:この時期にこそ子供が豊かな言語環境に触れられるように準備する。