グローバル教育

探求型学習とは?この学習を通して子どもは何を身につけるの?テーマの例も紹介!

Pocket

最近よく聞く探究型学習とは?

探究型学習(IBL)は、能動的な学習、批判的思考、問題解決に焦点を当てた教育手法です。生徒に質問を投げかけ、テーマを探求し、現実世界の問題を調査することで、深い理解を促し、重要なスキルを身につけることができます。

探究型学習は、生徒が自分自身の学習プロセスに積極的に参加することを奨励するものです。教師から受動的に情報を受け取るのではなく、生徒が積極的に質問を立て、調査し、データを分析し、結論を導き出すのです。このアプローチは、好奇心、創造性、批判的で自立した思考力を育みます。

どういう学習をするの?テーマはどんなもの?

探究型学習のテーマの例は、教科や学年によってさまざまです。ここでは、その一例として、いくつかの例をご紹介します:

  • 科学的探究: 科学的探究:重力、生態系、化学反応、再生可能エネルギーなどのテーマについて、科学的現象を調査したり、実験を行ったりします。
  • 社会問題: 貧困、差別、気候変動、グローバル化などの社会問題を調査し、その原因、影響、解決策を分析します。
  • 歴史的調査: 特定の出来事や時代、歴史上の人物を理解するために、一次資料や二次資料を用いて歴史的な調査や研究を行い、より深い洞察を得ます。
  • 環境学: 環境問題を調査し、森林破壊、水質汚染、気候変動、持続可能な活動などのトピックを探求し、解決策を考え、意識を向上させます。
  • 文学の探求: テキストの分析、ディスカッション、リサーチ、解釈の共有を通じて、文学のテーマ、登場人物の動機、作者の意図について探究します。
  • 数学的探究: 実際の問題解決、パターンの調査、データ分析、幾何学的関係などを通じ、数学的概念を探求します。
  • 文化研究: 異なる文化、伝統、または文明を掘り下げ、その習慣、芸術、歴史、社会構造について調べます。

これらの例はすべてを網羅しているわけではなく、探究型学習はさまざまな教科や文脈に適応させることができる。重要なのは、生徒を有意義な調査に参加させることで、批判的思考や問題解決を促し、目の前のテーマについてより深く理解させることです。

探究型学習を通じて子どもは何を身につける?

①アクティブ・エンゲージメント

探究型学習は、生徒が学習プロセスにおいて積極的な役割を果たすことで、積極的な参加を促します。生徒たちは、好奇心や意欲を持ち、トピックを探求し、質問し、答えを見つけることに没頭するようになるのです。このような積極的な取り組みが、学習体験全体を向上させるのです。

クリティカルシンキングスキル

探究型学習を通じて、生徒はクリティカルシンキングスキルを身につけます。情報を分析し、証拠を評価し、情報に基づいた判断を下すことを学びます。また、複雑な問題に対して、思慮深い質問をし、異なる視点を検討し、批判的に考える方法を学びます。

問題解決能

探究型の学習は、問題解決能力を育みます。生徒たちは、現実世界の問題や課題に遭遇し、解決策を考案するよう促されます。生徒たちは、創造的に考え、アイデアを出し、調査中に遭遇した問題に対処するための戦略を実行することを学びます。

④情報リテラシ

探求型の学習環境において、生徒はリサーチと情報リテラシーのスキルをしっかりと身につけます。様々な情報源を見つけ、評価し、効果的に利用することを学びます。信頼できる情報とそうでないものを見分ける能力に長け、デジタルリテラシーの感覚を身につけます。

⑤より深い理解

探究型の学習は、教科の深い理解を促します。単に事実を暗記するのではなく、トピックを深く探求し、概念を結びつけ、意味のある関連性を持たせるのです。表面的な知識だけでなく、総合的な理解を深めることができます。

自主的な学習

探究型の学習は、自己主導型の学習スキルを養います。生徒たちは、自分の学習を自分で管理することを学び、自立した思考を持つようになります。目標を設定し、時間を管理し、教室の外でも知識を追求する能力を身につけます。

コラボレーションとコミュニケーション

探究型の学習は、協調性とコミュニケーション能力を促します。生徒はしばしばグループで行動し、アイデアを共有し、結果を議論し、共同で問題解決に取り組みます。自分の考えを明確にし、他人の意見に耳を傾け、チームの一員として効果的に仕事をすることを学びます。

好奇心と生涯学習

探究型学習は、好奇心と学習意欲をかき立てます。生徒たちは自然に好奇心を持ち、教室の外にも広がる知識への渇望を持つようになります。学習は生涯のプロセスであることを理解し、自発的に学習するようになります。

自信と主体性

探究型の学習を通じて、生徒は自分の能力に自信を持つようになります。主体性を持ち、自分の直感を信じ、積極的に学習することを学びます。また、課題を成長の機会ととらえ、学習のプロセスを受け入れる成長思考を身につけます。

リアルな世界での応用スキル

探究型の学習は、知識を現実の世界に応用することに重点を置いています。生徒は、学習したことが自分の生活や身の回りの世界と関連性があることを理解します。自分の探究心が実用的な意味を持ち、自分の学習がどのような変化をもたらすかを理解するのです。

Pocket

湘南バイリンガル研究会

サイト管理者は主に研究員1(妻)。 米国に5年滞在経験あり。(なのにスピーキングが大の苦手。) 本業はデジタルマーケター。 帰国子女の研究員2(夫,米フロリダ州、カリフォルニア州に8年滞在経験あり)とともに、バイリンガル研究会会長(長女2歳)、名誉会長(次女1歳)を満足させる研究成果を出すべくバイリンガル教育を必死で勉強中。

グローバル教育本ランキング

子どもの世界を広げるために親ができることとは?おすすめのグローバルな子育て本ランキング!

世界標準の子育て

本書は、世界各国で行われている子育ての理論と実践を体系化し、1冊にまとめた子育ての本です。
一般的に、「子育てには正解がない」と言いますが、「明確な正解がある! 」というのが本書の主張です。著者は、日米で20年以上教育現場に携わり、これまで4000名以上のアジア人の育成をしてきました。
まず本書の前半では、アメリカ、イギリス、北欧、シンガポール、インド、中国、韓国などの国々で行われている教育の実情、それをふまえて、日本人の子育の間違いを、指摘していきます。

そして後半では、実践編として、子どもの子育てノウハウを体系化しています。

米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト

経済学者の両親のもとに生まれ、ハーバード大で統計学を学び、
ブラウン大で経済学部教授を務める医療経済学者が
子育てに関する異例の数の「研究」にあたり、
2児の母としての「実経験」から
本当に使える情報を厳選!

シリコンバレー式 世界一の子育て

Google、Amazon、Facebook、Appleなど最先端企業の親たちが選んだ
シリコンバレーのバイリンガル幼稚園経営者が教える 『世界に羽ばたく子』の育て方!

おすすめ記事

1

こんにちは!研究員1です♪ 子どもをバイリンガルに育てたい!日本から世界へ羽ばたいてほしい! そんな風に考える親御さんも多いのではないでしょうか♪ 私も英語が全く話せないまま米国の大学に進学して、異文 ...

2

こんにちは!湘南の夫婦です☆ 先日、大庭に新しくインターナショナル幼稚園が開校するというお話を伺い、家族で体験レッスンに参加してきました! そのインター幼稚園はAICバイリンガル幼稚舎湘南校という名前 ...

3

教育界では「STEAM教育」(もしくはSTEM教育)という言葉が流行していますよね。我が家の娘たちを入れる予定のインターナショナル幼稚園でも、2年ほど前からSTEAM教育の授業を取り入れ始めているとの ...

4

こんにちは!研究員1です。年子姉妹を育てています。 今日は都内に住んでいた私が数年前何故湘南に移住したのかという経緯をお話したいと思います。 結論から言うと湘南に移住してよかった!というのが今思ってい ...

5

こんにちは!研究員1です♪ 近年は幼児教育の重要性が騒がれていますよね。(といっても詰め込み教育ではなくのびのび、子どもを主体に考える教育が広がってきている気がします) 幼児期の活動や学習経験は、子ど ...

-グローバル教育