グローバル教育

世界の学力ランキングから見る日本の教育の今とこれから:二児のママが徹底解説

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なぜ私たちは世界の教育に注目すべき?

二人の子どもを育てながら、常に気になっていたのが「日本の教育は本当に子どもたちの未来を支えられているのか」という疑問でした。私たち親世代の経験だけでは、急速に変化する世界で子どもたちが必要とする力を育めないかもしれない—。そんな思いから、世界の教育動向を研究してきました。

1. 世界の教育を測る「モノサシ」:学力世界ランキングとは

1-1. PISAって何?子育て世代の私たちが知っておくべきこと

「PISA」という言葉、ニュースで耳にしたことはありませんか?これは、OECDという国際機関が世界中の15歳の子どもたちの学力を比較する大規模な調査なんです。

私も最初は「ただの順位付け?」と思っていましたが、実はこの結果から、子どもたちに本当に必要な力が見えてくるんです。

1-2. 数字だけじゃない!PISAが教えてくれること

読解力、数学、科学の3分野を中心に評価されるPISA。でも、単なるテストの点数ではありません。「実生活で使える知識や技能をどれだけ身につけているか」を測るんです。

例えば、私の友人のお子さんが通う小学校では、PISA型の「考える力」を意識した授業が増えてきています。暗記一辺倒だった私たちの時代とは、随分変わってきたなと実感します。

2. 日本の今を知る:最新のPISAランキングから見えてきたこと

2-1. 数学は強いのに、なぜ読解力で悩む?

我が家の次女は本を読むのが大好き。でも、「内容を説明して」と聞くと、なかなか自分の言葉で表現できません。実は、これって日本の子どもたち全体の課題なんです。

PISA調査では、日本の子どもたちは数学で常に上位。でも、読解力では順位を下げることも。「なぜ?」と考えてみると、私たち親の読書習慣や、家庭での対話の質も関係しているのかもしれません。

2-2. 先生方の努力に感謝:教育現場の今

コロナ禍で大変な中でも、先生方は本当に頑張ってくださっています。友人のお子さんの担任の先生は、オンライン授業でも子どもたち一人一人の様子を気にかけ、個別にビデオ通話で声をかけてくださったそうです。

このような献身的な取り組みが、日本の教育の質を支えているんですね。

3. コロナ禍が変えた教育の形

3-1. 突然のオンライン授業:戸惑いと気づき

「ママ、タブレットの調子が悪い!」突然始まったオンライン授業で、最初は戸惑いの連続でした。でも、子どもたちの適応力には驚かされます。むしろ私たち親の方が慣れるのに時間がかかったかも。

3-2. 見えてきた課題:家庭環境による違い

ただ、友人ママたちと話していて気になったのが、家庭によってオンライン環境に大きな差があることです。Wi-Fi環境が整っていない、パソコンを共有しなければいけないなど、様々な課題が浮き彫りになりました。

4. 日本の教育の強み:レジリエンス(回復力)

4-1. どんな時も前を向く力

震災やコロナ禍など、困難な状況でも日本の教育は止まりませんでした。次女の保育園では、休園中もオンラインで朝の会を開いてくれて、子どもたちの生活リズムを守ってくれたんです。

4-2. 自主性を育むためにできること

一方で気になるのが、「自分で考える」「自分から発信する」力ですよね。我が家では以下のようなことを実践して、こどもの自主性を育めないかと試行錯誤しています。

1. 選択肢を与える

子供に日常の中で選択肢を提供することで、自分で決める力を育むことができます。例えば:

  • 朝食のメニューを「トーストかパンケーキ、どっちがいい?」と選ばせる。
  • 遊び時間に「公園に行くか、絵を描くか、どちらにする?」と選ばせる。

2. 失敗を許容する

子供が失敗することを恐れず挑戦できる環境を作ることが重要です。失敗を学びの機会と捉え、次にどうすればいいか一緒に考えます。

  • 例:ジュースをこぼしてしまったら、「どうしたら次はこぼさずにできるかな?」と話し合う。

3. 好奇心を尊重する

子供が興味を持ったことに対して積極的にサポートしましょう。質問に答えたり、一緒に調べたりすることで、「自分の興味が大事にされている」と感じるようになります。


4. 役割や責任を与える

家庭内で子供が役割を持つことで、自分が家族にとって必要な存在であると感じられます。

  • 例:テーブルの準備をお願いする、植物に水をやるなど、年齢に応じた簡単なタスクを与える。

5. 親が模範を示す

自主性を育むには、親自身が自分の行動をしっかり管理している姿を見せることも大切です。「自分で考えて行動する」親の姿は、子供にとって最高の教材になります。


6. 過干渉を避ける

子供が困ったときすぐに助けるのではなく、まずは自分で考えさせる時間を与えます。サポートは必要最低限に留め、自分で解決した達成感を味わわせることが大切です。


7. ポジティブなフィードバックをする

子供の努力や自分で決めたことに対して、褒める言葉をかけることで自信を高め、自主性を促します。

  • 「自分で決めて行動したね、すごいよ!」と具体的に褒める。

5. 世界が注目するPISAの問題

実生活に即した問題たち

最近のPISA問題を見てみると、単なる計算や暗記では太刀打ちできません。例えば、電車の時刻表を読み取って最適な経路を考えたり、グラフから環境問題について考察したり。

 

6. 読解力:これからの時代に必要不可欠な力

6-1. 「読む」だけじゃない読解力

SNSやネットの情報があふれる今、必要なのは「正しい情報を見分ける力」。我が家では、夕食時のニュース話題で、子どもたちと「どう思う?」と対話する時間を大切にしています。

7. 未来に向けた学びのあり方

7-1. 変化する教育現場

長女の学校では、一人一台タブレットが導入され、授業風景が大きく変わりました。でも大切なのは、機器の使い方だけでなく、考える力を育むこと。その balance が重要だと感じています。

8. より良い教育環境を目指して

8-1. 家庭でできること

世界のランキングを知ることは大切ですが、それ以上に大切なのは、子どもたち一人一人に合った支援。我が家では、「今日学校で何が楽しかった?」という何気ない会話から始めています。

9. これからの日本の教育に期待すること

確かな学力、豊かな心、健やかな体。どれも大切ですよね。ランキングだけでなく、子どもたちが「明日も学校に行きたい!」と思える教育環境づくりが必要だと感じています。

最後に:ママとしての想い

世界の中で日本の教育がどう評価されているかを知ることは大切です。でも、それ以上に大切なのは、目の前の子どもたちの笑顔。これからも、世界の動きを見つめながら、わが子たちの成長をしっかりサポートしていきたいと思います。

教育に関する情報は日々アップデートされています。これからも、皆さんと一緒に学び、考えていけたらうれしいです。子育ての悩みや発見、ぜひコメント欄で共有してくださいね。

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湘南バイリンガル研究会

サイト管理者は主に妻。 米国に5年滞在経験あり。(なのにスピーキングが大の苦手。) 本業はデジタルマーケター。金融業界に所属。 帰国子女の夫(米フロリダ州、カリフォルニア州に8年滞在経験あり)とともに、バイリンガル研究会会長(長女3歳)、名誉会長(次女2歳)を満足させる研究成果を出すべくバイリンガル教育を必死で勉強中。

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経済学者の両親のもとに生まれ、ハーバード大で統計学を学び、
ブラウン大で経済学部教授を務める医療経済学者が
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