海外での起業先として今注目を集めているのが東南アジアのマレーシアです。
本記事では、マレーシアでの起業は可能なのか、そのメリットやデメリットについて紹介します。
世界でも有数の起業・生活がしやすい国「マレーシア」
マレーシアは東南アジアに位置し人口は約3200万人。マレー系、中国系、インド系など様々な民族で構成させている多民族国家です。
治安が良く、物価も日本の1/2から1/3程度、温暖な気候など日本国内でも移住先として非常に人気を集めているマレーシアですが、起業・移住がしやすい国として今世界中から注目されています。
マレーシアで起業はできる?
まず、マレーシアでは個人事業での就労ビザの取得はできません。
マレーシアで起業して就労ビザを取得するには、現地で法人設立をするかマレーシア国外に法人を持って駐在員事務所・支店を開設するなどの方法が一般的です。
マレーシアで法人を設立し就労ビザを取得する一般的な流れ
・会社を設立
・当該事業に必要なライセンス・承認などを取得
・当該事業管轄の省庁に外国人就労ポストの申請をしポストを与えてもらう
・ポストに対して当事業個人の申請、許可をもらう
・許可書を在日マレーシア大使館に提出、ビザの発給
ビザ取得までにかかる期間はケースバイケースですが、だいたい平均して数ヶ月〜半年ほどかかります。
マレーシアで起業するメリットって?
・マレーシアが提供する優遇処置
業種などによってマレーシア国自体が優遇処置を施してくれます。
例えば、製造業には「パイオニア・ステータス」と言って最長5年、70%の法人税を免除する制度があり、IT事業には「MSCステータス」という最長10年間の法人税免除や外国人IT人材に対する就労ビザの優遇などがあります。
・税率が低い
マレーシアはそもそも税率が低いです。
法人税率は大企業の場合は24%、中小企業の場合だと利益約1500万円までは18%、それ以上を超える部分は24%で法人住民税はありません。
・東南アジアのビジネスの拠点
これまで東南アジアのビジネスの拠点はシンガポールでしたが、今マレーシアが非常に伸びています。
不動産コストなど諸々のコストが低く、市場の伸び・開拓の余地を考えるとマレーシアにはたくさんのビジネスチャンスがあります。
マレーシアで起業するデメリットって?
・英語が苦手な人は苦労する
マレーシアでは英語を話す人が多くこれはメリットにもなりますが、逆に英語が苦手な人だと少し苦労するかもしれません。
英語が必要な場面は外注するなどの方法もありますが、海外で起業する際はできるだけ英語の勉強はしておきたいものです。
・手続きに時間がかかる
海外ではよくあることですが、マレーシアも日本のようにスムーズに物事が進むわけではありません。
法人手続きやビザ申請などに思っているよりも時間がかかることがあるので、なるべく早めに行動しましょう。
・「ハラル認証」など多民族国家故のこと
ハラル認証とは、イスラム教徒が禁じている豚肉やアルコールなどを取り扱わないという証明のことで業種によってはこのハラル認証の取得が必要になります。
日本人にはあまり馴染みのない文化・習慣なので多民族国家故のことに苦労することもあるかもしれません。
今回は、マレーシアでの起業についてでした♪